ママからの質問で『プロになるには、何歳くらいからヴァイオリンをはじめるのがよいのですか?』というのがとても多いです。私自身は、4歳になる少し前から始めました。私が小さかった頃は1/16サイズの楽器が一番小さいサイズだったのですが、今では1/32サイズというものまであります。年齢でいうと1歳半くらいのお子さん用です。この事からも分かるように、ヴァイオリンは、言葉も自在に扱えるようになる前から練習を始めるというのが、プロになる為の条件のようになっているようです。(もちろん、小学生・中学生から始めて今では素晴らしいプロ演奏家という方もたまにいらっしゃいます)
弦楽器は、左手で音程をつくり右手で音色をつくります。どちらもほんの些細な力関係で出てくる音が変わってくるので、そのバランス感覚を身につけるのには、より早くから楽器とふれあい、音を出していくのが良いようです。
とはいえ、1歳半のお子さんが30分レッスンを受けるというのは正直無理です。ほんの5〜10分、最初は遊びのようなルーティンワークで、楽器の構え方や弓の運び方を身につけていくのがベストだと思います。
レッスンを受けられるようになるのは、3歳前後かなと思います。お子さんの集中力にもよりますが、30分のレッスンでコツをぐんぐん吸収して、弾きたい音が弾けた!という達成感の持続でどんどん上達していきます。
そして、何より大切なのは、レッスンで掴んだコツをお家で繰り返し身につけるという事です。これには、ご家族の協力が必要不可欠です。
親子で楽しく、楽器と仲良くなれるような環境づくりをしていきたいです。