この映画は3月6日に公開になったが、今はほとんどの映画館が休館のため、見ることが出来ない。
かわりに5月1日からネット配信が始まった。ちなみに筆者は公開翌日に見に行った。没後50年になるが、原作は2005年の舞台劇というから、いまだにジュディの認知度があるいうことだろう。レコーディング・アーティストとしての彼女のキャリアは、1955年、キャピトル・レコードと契約してからだ。それまでもレコードは数多く出しているが、映画のサウンド・トラックからの収録か、映画用に録音された音源がほとんどである。映画出演も無くなり、私生活ではいろいろお騒がせだった彼女と契約するのはキャピトルにとって、決断だったと思うが、その判断は結果的に正しかった。1966年までに年にほぼ1枚、約10枚のアルバムをリリースした。どのアルバムも秀作であるが、そのキャピトル時代のハイライトが1961年4月23日、NYのカーネギーホールでのコンサートのライブ録音「Judy at Carnegie Hall」である。このアルバムについてはすでに多くの方が語られており、その評価はネット上にも多くが挙がっているので、それらを参照されたい。内容のみならず、ジャケットのアートワークも素晴らしく、’62年のグラミー賞の最優秀アルバム賞、ジュディ自身も最優秀女性歌唱賞を受賞した。久々に聴いてみよう。 by 大場アキヒロ 05-10/2020
☆Judy at Carnegie Hall