先日、菊地成孔さんが主催するディナーショー「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール晩餐会『裸体の森へ』」に、カルテットで参加させていただいた時の事をお話しようと思います。このディナーショーは、モーションブルーヨコハマのシェフと、菊地成孔さんがディナーとステージをプロデュースするという事で、このお料理に、このワイン。お食事中のBGMは菊地さんの選曲。という拘り。ディナーが終わり、最後のフレーバリーシャンパーニュの乾杯とともに始まる生演奏。
という何ともオトな、お洒落な会だったのですが私個人の主観からすると、背伸びしても届かないような(何せ、シャンパンとシャンパーニュの違いも分からないようなヒヨッコですから)空気感なのですが、音楽の中にいて感じるのは、『何やらすごくカッコいい』という事でした。何がどういう仕掛けをすると、そんなにカッコいいのかすら分からないのですが、明らかに良いモノは、細やかな色々を知らない状態でも納得させられてしまう何かがあるように思います。
そこで、自分の親子向け活動に話を戻しますと0歳の子どもたちにしても同じだと思っているんですね。よく分からないけれど、目の前の大人が本気で楽器を弾いていて、何かを伝えようとしているという事を感覚的に感じとってくれていると信じています。
私自身が、質の高い音楽の中に身を置き続け、そこで得た感覚や感性を、少し形を変えつつでも子どもたちに伝えていけるといいなぁ
と思っています。