連載中-Take series 2(Take 17〜)/音友会の逸話。 by 塚田親一

♢連載-Take 17♢ 『元住吉ミュージック・フェスティバル』は、街ぐるみで開催を!
 音楽好きな友の会(音友会)の地元の大行事が『元住吉ミュージック・フェスティバル(MMF)』の開催だ。
2019年『第1回MMF』の参加を機に、演奏家の皆さんが「地域、全国の音楽関係者をネットワークしよう!」と姉妹組織の『モットンクラブ』を発足させ盛り上がったところに、コロナの感染防止で『第2回MMF』は中止となった。
さて、3年の空白を埋めようといよいよ『第2回MMF』の準備が始まった。来年2023年4月開催を目標に実行委員会の立ち上げからスタートする。この催事はMマガジンの読者、音友会応援の皆さんの力を借りて『楽器本来の生音を聴く』をテーマに、地元の大きな音楽祭に盛り上たいと思う。
 地元の老若男女の皆さん、また出場の演奏家の皆さん、この音楽祭に興味のある方は是非参加、応援スタッフになっていただきたい。申込は、音友会HPの「お問い合わせ」から『応援スタッフ参加』でお願いします。

▲2020年の第二回MMF開催中止となり出演者の有志が川崎市国際交流センターホールに集合、記念写真を撮った。
(Mマガジン2023年11月号掲載より)
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♢連載-Take 18♢ あの『フェスティバルの想い』を再び!
 2020年の開催予定だった幻の『第2回元住吉ミュージック・フェスティバル』は110組のアーチストの応募があった。予想以上で審査も大変だったが、筆者の友人で「Swing Esquire Orchestra(SEO)」の奏者として、あるいはビッグバンド・アレンジャーとして多くの曲を手掛けている伊津野忠里さんに審査協力をお願いし、順調に事を運べた。応募者は川崎はもちろん、東京、埼玉、静岡に跨り、中国のシンガーソングライターからビッグバンド、和太鼓ループ迄にも及んだ。しかしコロナ感染防止対策に従い、遺憾にも中止となってしまった。審査を通った16組のアーティストの皆さんに対し、本当に残念で申し訳なく思い、記念となるものを考えた。それは『出演予定者の記録』と題して、応募曲から選曲した楽曲をCDにしてプレゼントした。それが大変喜ばれ、筆者の慰めともなった。さて、来年の4月、ブランク3年目の『第二回元住吉ミュージック・フェスティバル』にあの時のアーチストさんは、再び出演して頂けるだろうか。我が旧車のギアを上げなければならない。
(Mマガジン2023年2月号掲載より)
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♢連載-Take19♢第2回元住吉ミュージック・フェスティバル開催!!
私たち「音楽好きな友の会(音友会)」は、「元住吉の気軽な音楽会」と銘打って地域活性化をめざし、地元や近郊のみなさんとレコードコンサートや街角投げ銭ライブなどで音楽を楽しんでいます。そしてより一層地域を盛り上げようと〜クラシックからジャズ、Jポップなど幅広いジャンルの音楽祭〜、そして「元住吉最大の音楽祭」の『元住吉ミュージック・フェスティバル(MMF)』を主催しています。2019年春、第一回をなんとか開催でき、さあ第二回というところで、コロナ感染拡大となり中止、延期していました。それがウイズコロナ・アフターコロナの時代となって、2023年4月年8日(土)に4年ぶりに
開催する準備が整いました。そして2023年1月末日に出演者の決定が発表されます。
「進行ボランティア・スタッフ」は引き続き募集しています。2023年の卯年は私たちと大いに音楽祭りの1日を祇園町のホールで“MMF”に来場および、演奏家の皆さんと一緒に「音楽の祭典」をジャンプで盛り上げていきませんか!!
(Mマガジン2023年1月号掲載より)
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♢連載-Take 20♢ 初回のMMF実施プランを思い出しながら
延期になった20年の『元住吉ミュージック・フェスティバル(MMF)』の開催プランを頼りに、この4月に向けて運営、進行を纏めているが3年間のブランクは大きい。20年の出場者にも再開の連絡を取り、MMFの開催テーマである「最小限のPAで楽器本来の生音で聴く」というテーマを会場で上手く表現するには如何にホール環境を把握するか、またご来場の皆さんに出場演者家の演奏する音楽を上手く伝え、満足して帰宅して貰うには、などの忘れかけている検討事項などが暫くぶりに協議に上がってきた。会場はヴァイオリン、ジャズトリオ、ビッグバンドの生演奏は確認できているが、会場の音量制限もあり和太鼓、電気楽器の演奏は筆者も十分な確認が済んでいない。初回も生演奏が多かったが、今回出場の演奏家の方々にもリハーサル時にこの会場で自身のバンドの音楽の良さを十分に発揮できるバランス確認のチェックを十分に願いたい。今後のリハーサルなども含め、また音友会演奏家スタッフの豊富な経験を生かした「音作り」の検討結果をご来場の皆さんと楽しみたいと思います。
(Mマガジン2021年11月号掲載より)
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♢連載-Take 21♢ 元住吉ミュージック・フェスティバル出演者説明会が終了
去る3月7日(火)の午後、出演バンドへの説明が行われ、今回はボランティアスタッフと一同に介しての説明会となりました。13時30分と15時30分の2回に分け、会場となるホール「2023-MMF出演者への説明」とMガジンの「出演者紹介号」などがされ、出席の代表演奏メンバーはホールの好みな席で説明を受けました。最後は演奏会場の案内および演奏メンバーが会場の音響を試す楽器の音出しで会場の雰囲気を確認して終わりました。説明の終わったホールでは各人楽器の響き具合、トランペットで、またソプラノの後藤いちごさんはギター演奏をバックに“サマータイム”を会場一杯に響き渡る生声で歌っていました。ピアノの山崎綾子さんも音の響き具合を試し「楽器本来の生音」の感覚を確認していました。もちろん音響担当、ボランティアスタッフも一緒に響き具合の確認をしました。後は前日のリハーサルを残すのみとなり、「PAを最小限で」の音響調整シートの作成へと入りました。4月8日(土)に向けて演奏しやすい環境になるようにとスタッフ一同作業導線など確認しながら調整打ち合わせに頑張りました。また毎月発行の「Mマガジンの表紙」を飾って貰えるモデル応募で「ミニッツ(夫婦漫楽デュオ)」の応募が有り早々にこの5月号の表紙をお願いしました。
 ●出場者の方との話の中で「出場は抽選ですか?」と聞かれました。「元住吉ミュージック・フェスティバル」の出場者選考は、応募の楽曲をスタッフ一同と外部の音楽監督と一緒に一曲一曲聞きながら、出場選考をしています。説明会の時に紹介を省きましたが、改めてここに紹介します。
 ■音楽監督:伊津野忠里(いづのたださと):トロンボーン奏者、ビッグバンドアレンジャー。
第1回元住吉ミュージック・フェスティバルから楽曲選考、演奏者の立場での音響、音場作りのアドバイザーをお願いし、今回も音楽全般を携さわって頂きました。現在はSwing Esquire Orchestra のアレンジャー、演奏で元アルファミュージックのディレクター・有賀恒夫氏(荒井由実、サーカスなど担当)らと共に活躍中です。

▲第2回元住吉ミュージック・フェスティバルの出演者説明会が川崎市国際交流センター・ホールにて行われました。
(Mマガジン2023年5月号掲載より)
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♢連載-Take 22♢ 6月号がおかげさまで100号に!
「Mマガジン」は2014年9月27日(土)に音友会主催で開催された「山本剛トリオ・アフターヌーンライブ」から始まった。この時のチラシに元住吉の東西に延びたオズ、ブレーメン商店街で子供時代にお世話になった個人商店のPRをかねた店舗地図の制作を企画したが知名度の無かった「音友会企画」は無惨にも崩れた。しかし井田中ノ町商栄会の会長が理解を示し、商店街のタウン誌作成デザイナーを紹介してもらえ、これが「Mマガジン」の制作始まりとなった。デザイナーも「たまには息抜きで自由な制作をしてみよう」とボランティアで音友会発行の地域音楽情報誌「Mマガジン」の制作を引き受けてもらえ現在に至っている。また「地元音楽家を表紙モデルで紹介が出来ないか」と写真家を捜したところ、プロの写真家に出合い現在はこの写真家のモデル撮影で「Mマガジン表紙イメージ」が出来ている。この様にして約9年続いている。音友会も来年4月で10年目を迎える。最近サポーターから配布のたびに「Mマガジンがすぐに無くなる」と言う嬉しい声を耳にしている。これまでの制作にあたりデザイナー、写真家、校正担当の方々には感謝の言葉しか無い。Mマガジン表紙モデルは一般の演奏家による自主応募でも有る。また「星乃けい(故・岩波洋三が日本の女性ジャズ歌手として最高の水準と絶賛)の自叙伝」はMマガジンでしか紹介していない自慢の連載だ。今後とも読者の皆さんと一緒に活動する音友会の応援、催事参加でぜひ楽しんで貰いたい。
(Mマガジン2023年7月号掲載より)
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♢連載-Take 23♢  自慢の連載は「星乃けい」!!
連載「そして音楽の旅は続く」執筆の星乃けいさんは「日本の女性ジャズ歌手として最高の水準にある星乃けい… 」と故・岩浪洋三氏にも絶賛を博しているジャズシンガーです。その星乃さんとは井田小学校の前にあったレンタルスペース「イダカフェ」で出会った。大きなガラス窓、板張りの内装、高い吹き抜け天井にはファンが廻り、調光電球など素晴らしく落ち着ける空間であった。そのレンタルスペース「JazzCaffe」として音友会で借用しレコードコンサートを、また週1回金曜の夜はオーナー提案で「お酒で息抜き」をと、JAZZのレコードとライブ演奏が聴ける「Cool Down.J」として手伝いをしていたが立ち退きで閉店になった。
「イダカフェ」の最終のライブイベントにスイングジャーナル誌の「ジャズディスク大賞・ボーカル賞」に2年連続ノミネートである「星乃けいライブ」を開催。筆者も“いそしぎ、五つの銅貨のテーマ”をリクエスト。最後に素晴らしい想い出の時間を星乃けいさんに作って貰った。その後、元住吉駅前に移転し「音友ハウス」のライブに星乃さんに来て貰え“枯葉”をセッション。また二次会にもお付き合いをして貰え音友会の女性陣とボサノバの話で盛り上り、音友会も5周年を迎え「どなたか著名な方にもMマガジンの執筆をお願いできないかな」と、気さくな星乃さんに打診、有りがたいことに快く引き受けて貰えた。なのでMマガジンでしかこの連載は読めない。星乃けいさんにはMマガジンを盛り上げて貰いとても感謝に堪えません。

また星乃さんとの懇談中に「元住吉ミュージック・フェス」の音楽監督・伊津野忠里さんのビッグバンドでも歌ったとの事、音楽の世界は狭いなと感じた。これからの「音楽の旅は続く」もMマガジン読者とオーディオファンも絶賛のCD、LPを一緒に聴きながら楽しみに拝読したいと思います。
(Mマガジン2023年8月号掲載より)

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♢連載-Take 24♢懐かしいタンゴレコードを貰いました。
大学の音楽研究会でビッグバンドに入部した新入生は必ず渋谷のダンスホール「ハッピーバレー」に練習方々アルバイトで行かされた。 しかし筆者は宇田川町の中程の十字路角にあった大きな喫茶店の地下にあったキャバレーに行かされた。4、5名のバンドが2バンドで交代で演奏。お酒で気持ちよくなったお客さんはダンスに夢中。バンド演奏はスウィング、ロック、片やタンゴバンド。筆者は何故かタンゴバンドのドラムになった。 アルゼンチン・タンゴとコンチネンタル・タンゴすら知らない筆者はもう大変。また日によって歌が入る事もある。初見での譜面が読めなかった筆者は交代バンドのドラムさんに歌の時はお願いして演奏して貰った。このキャバレーは更衣室と控え室がバンドマンと女性歌手など一緒で目のやり場に困ったことも有った。だが何故かバンドマスターに気に入られタンゴの叩き方を習いに行くことになってしまった。お陰で両タンゴのアクセントの違いなどの勉強になったが、後のビッグバンド演奏ではタンゴの演奏が無かったのが残念!(笑)。学生時代の「楽しい想い出が蘇って来るか」楽しみに タンゴレコードに針を落とし聴いて見ようと思う。

(Mマガジン2023年8月号掲載より)

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♢連載-Take 25♢気軽な音楽会から「フェスティバル」へ
レコード鑑賞趣味の会の「音友会」がレコード鑑賞している楽曲を「たまには生演奏で聴きたい!」と六本木・ライブハウス「ミスティ」のピアニスト、山本剛、菅野邦彦各氏らを国際交流センター・ホールに招き、座席なしのワンフロアーの会場で『真昼のライブハウス・生コンサート』を開催。フロアーの真ん中にピアノ、ベース、ドラム楽器を配し、また座席は演奏者を囲むようにセットし「演奏者とお喋りしながら楽しめるライブハウス・コンサート」である。このコンサートを『元住吉の気軽な音楽会』と称し街中の喫茶店、井田のお祭り「夕市」などで継続活動。演奏で音友会に参加のシンガーソングライター「くじら座」の牧野くみ、牧野憲人によって井田中ノ町商栄会・キャラクターテーマソング「いだるんマーチ」が作曲され、地域街おこし活動の「音楽会」を『音楽祭』として『元住吉ミュージック・フェスティバル』が誕生し現在に至りました。
また「レコード鑑賞の音友会」に演奏者による企画・運営で「ライブ活動の姉妹組織・モットンクラブ」も、元住吉から全国に音楽配信したいと発足しました。今後この『音楽祭』を元住吉および近郊の皆さんと「手作り音楽祭」として開催したいと思いますので企画、運営などに興味を持ち、一緒に楽しく積極的に運営活動をして頂ける老若男女の皆さんの参加をお願いしています。次回の開催時には観覧で参加の皆さんも企画、運営でも楽しんでみては如何でしょうか。

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♢連載-Take 26♢ 西郡よう子『16歳からスタートした音楽の旅物語』、ありがとうございました。
星乃けいさんに気軽に執筆のお願いをしてから4年半の月日が流れ、55回の長期連載になりました。それも『Mマガジン』にしか執筆していない特別寄稿なのです。またそれを支えてくれた八百屋ジャズオーナー西郷正昭、M-magazine初代デザイナー神山昇、撮影の安田芳朗の皆さんにもお礼を申し上げます。
当初、歌よりビッグバンド・サウンドの好きな筆者には、星乃けいさんの名前をも知らず、レンタルスペース「イダカフェ」閉館に伴うラストライブを企画した際に名前を知リました。しかも気軽に2曲もリクエストをしてしまいました。「いそしぎ/5つの銅貨」です。一つはあまり歌わない曲なのでと練習を重ねて歌っていただいたとの事でした。そして有る方から情報を頂きました。『スウィングジャーナル.誌の「ジャズディスク大賞・ボーカル賞」に2年連続ノミネートの快挙を果たし、「日本の女性ジャズ歌手として最高の水準にある星乃けい…故・岩浪洋三氏」と絶賛〉。』え、こんなすごい方にリクエストをし、しかも練習までさせてしまった!、今更引けずに困りましたが、それも気にせず、気軽に引き受けて歌ってもらえ、随筆までも気軽にお願いしてしまいました。
またMマガジンの表紙モデルも快く引き受けてもらい、音友会を盛り上げてもらいました。誠にありがとうございました。
関係者一同感謝に耐えません。
ありがとうございました、今後ますますのご活躍をお祈りします。
音楽好きな友の会・代表 塚田親一
・2018 年1月19日Cool Down J . S pecial 〜2018 Ner Year Live Concert〜イダカフェでのライブステージ
・演奏:出村克明(percussion)、西郷正昭(keyboard)、永瀬晋(bass)
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♢連載-Take 27♢ MMF-2024の開催は音友レコード倶楽部の面々が!

『第3回元住吉ミュージック・フェスティバル』はバンド選定も終わり出演者説明会を残すばかりとなった2月、筆者が体調を崩し緊急入院になり、元音響メーカーの友人に相談したところ「ここまで準備が出来ていて中止は無いのではないか、自分が引き継いで開催を引き受ける」との有りがたい続行となった。
主体となった面々は、音友レコード倶楽部を筆頭に、要の音響は筆者の後輩各位、ボランティアメイトの面々と心強い応援の元開催された。また進行役のMCには、プロの若林かおりアナウンサーにお願いしていたので進行は安心。リハーサルには参加を予定していたが、これも参加出来ず残念。電話でのやり取りも空回り。総括をお願いした音友レコード倶楽部担当に来てもらい打ち合わせをして、「もう後は全部を任せるほかない…」当日に向けて祈るばかりとなった。
そして4月6日、遂に開催され無事に閉会。音響担当は「翌日に髪の毛を見たら白髪が増えていた」と驚く次第。また偶然にも参加バンドのなかに筆者の音響メーカー時代の後輩が参加していた事を聞き、これにも驚き。参加バンドが演奏をYouTubeに乗せてくれたこともあり当日の苦労が身に染みて判り、600枚配布のアンケート結果を読んで今回の開催が如何に大変だったかを痛感。また「楽器本来の生演奏の素晴らしさ」に観客の皆さんも大変喜ばれたことがわかった。応募も川崎にとどまらず、埼玉、東京、千葉、横浜、多摩など近県に広がり「地元優先枠」を設ける次第。開催をしてくれた各位には心から感謝を伝えたい。次回の開催を期待する声も非常に多く、「個人趣味の会による開催」から脱却し、長期開催に向けての新規実行委員の募集を始め次回に備えたいと思いますが、企画運営に興味があり自主的に活動できる皆さんにはぜひ参加をお願いします。

音楽好きな友の会・代表 塚田親一

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