先日見つけたCDは最近ドイツで発見されたロスト・セッション/ビルエバンス・トリオの1968年6月20日ピリンゲンのMPSスタジオでのレコーディング2CDで、メンバーはビル・エバンス(P)、エディー・ゴメス(B)、ジャック・ディ・ジョネット(D)の3人で、このトリオは5日前あの名高いアルバム第2回モントルー・ジャズ・フェスティバルのライブ・レコーディングをしたばかりです。ドラマーのジャック・ディ・ジョネットは1968年の短期間しか参加していないので聴く前からそのプレイに期待してました。ソロ、デュオ、トリオ、すべてのトラックでスタジオ録音ながらモントルーのプレイのテンションを保ったままの演奏が記録されています。ステディーなビートにこだわらないエバンスのピアノに絶妙なリズムをフレキシブルで良く切れるブラシとシンバルの興味深い手さばきと共にゴメスとエバンスのデュオでは2人の間のそれはとてもスリリングです。このレコーディングをセットしたのはSABAの重役であったハンス・ゲオーク・ブルナーショウアーとドイツのジャズ・クリティックのヨアロム・H・E・ベレントです。