「インサイド」の年間テーマはレス・エルガート・オーケストラ!

音楽研究会である「インサイド」はバンドのテーマ曲「インサイド・ファンタジー』と自分たちの『年間演奏課題のテーマと二つのテーマを演奏していました。当時、大学のビッグ・バンドはカウント・ベイシー、クインシー・ジョーンズ、バディー・リッチなどを格好良い演奏をしていました。我が「國學院大學・インサイド・ミュージック・オーケストラ」はレベル的に追いつけない。それではと、真夜中の「午前0時のリクエスト」と言う番組を「ラジオ関東(現:ラジオ日本)」で放送していました。そのテーマ曲がムーンライト・シャッフル。サックスセクションの女性が唱っているようなサウンド、軽快なシャッフルリズム、トロンボーンの一拍三連のフレーズの繰り返しの難しさ。綺麗なレス・エルガートのサウンドが耳に心地よく響きます。皆さんも一度聞いてみてください。
レス・エルガート・オーケストラとはアメリカで当時「ミスター・カレッジ」と呼ばれ米大学では評判のビッグバンドでした。ある時期は兄のレス(Tp)と弟のラリー・エルガート(As)と演奏しています。当時日本の学生ビッグバンドはピアノが必ずと言って良いほど女性でしたが、しかし残念なことにレス・エルガーとはピアノレスのオーケストラです。我が女性ピアノにはコードを書いて渡し演奏していました。
そして「國學院大學・インサイド・ミュージック・オーケストラ」にはこの「レス・エルガーを演奏させたら6大学でも右に出る物はいない」と言われるくらいになりたくて、年間の課題テーマとして演奏に頑張りました。
それともう一曲ロンリーと2曲を年間通して
ダンスパーティー、リサイタルなどで演奏していました。もちろん『インサイド・ファンタジー』はダンスパーティー、リサイタルのファーストテーマ、クロージングテーマで演奏しました。何時演奏しても、聴いても『インサイド・ファンタジーは素晴らしい曲だと思います。
なお“ムーンライト・シャッフル”は、
慶応ライトミュージック・ソサエティ・オーケストラOBでヤマハ音楽振興会で活躍だった今は亡き中川賢二さんのコピーです。中川賢二さんの後を継ぎ伊津野忠里さんがビッグバンドアレンジ、楽曲コピーを担当して活動中です。
※「午前0時のリクエスト」の詳細をご存じの方はご一報願います。
(國學院大學音楽研究会『インサイド・ミュージック・オーケストラ』OB / 塚田親一)