ジャッキー・グリースン楽団の新譜CD

ジャッキー・グリースンというとボビー・ハケット(tp)らをフューチャーしたムード・ミュージックのアルバムを数多くリリースしていることで知られているが、何枚かスイング系のアルバムも出している。そんな数少ないスイング系のアルバム2枚が5月に1枚のCDで復刻した。
“Riff Jazz” (1958)と“Lazy Lively Love”(1961)だ。
“Riff Jazz”は全編オリジナルのリフ曲でチャーリー・シェイバース(tp)、チャーリー・ヴェンチュラ(ts)、ハンク・ジョーンズ(p)らを含むフルバンドで軽快にスイング。“Lazy Lively Love”はチャーリー・シェイバース、バック・クレイトン、ルビー・ブラフ(tp)、バスター・ベイリー(cl)、アル・カイオラ(g)、ミルト・ヒントン(b)らをフロントに置き、バックにストリングスが絡む。アレンジはスイング系が得意なジョージ・ウイリアムス。共に初CD化。どちらもLP盤は所有していたが、CD化されるとついつい買ってしまう。筆者は”Lazy Lively Love”のほうが好み。 復刻元はイギリスのSepia Recordsだが、最近注目しているリイシュー・レーベルである。このレーベルはCDの作りが丁寧で、ライナーノートも手抜きがない。特にこのグリースンのCDはライナーをビッグバンド系のコレクターであり、歴史家でもあるChristopher Popa氏が書かれている。グリースンのアルバムは一流のジャズメンを使っているにもかかわらず、ジャケットにパーソネルの記載がないものが多いのだが、Popa氏のライナーはグリースンの人となりや経歴、詳細なレコーディングデータが記載されており、資料としても有益である。
なおPopa氏が主宰されているサイト”Big Band Alliance”(https://bigbandalliance.com/)は密かな筆者の情報源である。

by 大場アキヒロ 06-14/2020