「元住吉ミュージック・フェスティバル」を開催する「音楽好きな友の会」と「motton club」とは

Motosumiyoshi Music Festival

 東急東横線、元住吉駅の商店街で、「レコードを聴きながらお酒を、焼きそばを」と言う店がありました。そこに集う音楽好きの人々はノンジャンルの方々で、共通なのは昔の真空管が再生してくれる“アナログ・サウンド”の柔らかい音楽を聴こうと言うことでした。ところが残念な事にある日、閉店になってしまいました。
そのお店の常連客の中から「自分たちでレコードが聴ける場所を作れば良いのでは!!」と、音楽鑑賞趣味の会を発足、名付けて「音楽好きな友の会」通称「音友会」が誕生したのです。
会合を持つにつれ「たまにはレコードで聴いている音楽を、生楽器の演奏で聴きたいね」と欲が出てまいりました。そして、「元住吉の気軽な音楽会」をテーマにしてライブ演奏会を始めました。街の喫茶店や商店街の路上では、「街角投げ銭ライブ」とサブテーマを設けたりしています。実は本当にありがたい事に、それらの多くの出演者の方々は「音友会」が非営利の趣味の会として認めていただけにボランティアで参加していただいていました。
長い間レコード鑑賞会やライブを続けていると元住吉には「川崎市国際交流センターの大ホールがある!」、「川崎唯一の野外音楽堂がある!」と言う事で元住吉と言う土地柄はランドマークとなる音楽開催施設もあって、音楽の発信が出来るのではないかと「元住吉ミュージック・フェスティバル」を企画するに至りました。第1回は2019年4月は音友会の5周年も相まって、出演の方たちは「音友会」の知人やその友人と言った皆様にお願いしました。
256席と言う大きな川崎市国際交流センターの大ホールをお客様で埋められるか。そういう難題にも直面しました。出来るだけ地元の音楽好きな方たちに来ていただきたいと入場無料とし、地元町内会や商店会に協力を仰ぎ、なんとか120名という観客動員に成功しました。結果は自分達も縁者の皆さんも驚きました。やってよかったな。アンケートでも圧倒的に定期公演を望まれました。
 一方、参加の演者の中から、自分たちで積極的に演奏の場を創る、あるいは演奏家だけでなく音楽を通して関わるスタッフ達が情報交換をしたり、一緒になってライブ演奏の場を創って行こうと姉妹組織「mottonn club」も誕生しました。
できれば全国のミュージシャンをウェブサ
イトを利用してネットワークし、それを利用して各々が情報発信できればすばらしい。そんな大きな夢もあります。これらの組織が地域の様々な団体、音楽好きな市民の協力を得て発展して行けるよう私たちは努力して行きたいと思います。また、これらの組織は誰もが参加できます。
ぜひ、一緒に音楽を楽しむ暮らしを充実させて行きませんか。
       音楽好きな友の会代表 塚田親一