4月12日の「第1回元住吉ミュージック・フェスティバル」を主催する

塚田 親一さん(木月在住)
音楽でつなぐ地域の輪
○…ジャズ、ボサノバ、ロック、ポップなど、プロアマ総勢10組29人が出演する音楽イベントを企 画した。きっかけは5年前、音楽を通じて地域交流を図ろうと井田に立ち上げた愛好会「音楽好きな友の会」。「元住吉には楽器を抱えている人が多かったか ら」との見立て通り、レコード鑑賞やライブ演奏を楽しむ仲間の輪が広がった。今回はその集大成であり、新たな出発点。「生演奏の素晴らしさを聴いてほし い」と、観客との距離を近くし音響に頼りすぎないステージ作りに努め、新たな音楽の街をPRする。
○…音楽との出会いは高校時代。吹奏 楽部に所属しドラムを担当。軍艦マーチなどが一般的な時代に、ビッグバンドを組み謝恩会でジャズの名曲・ムーンライトセレナーデを披露すると担任から称賛 を受けた。大学でもビッグバンドのリーダー的存在としてリサイタルにも積極的に参加。「東京六大学と比べると注目度は低かった。だからこそ熱心に売り込ん だ」。母校でも新たな風を吹かせた。
○…大手の音響機器メーカーに就職すると、そこでも仲間を集めビッグバンドを結成。花見など会社行 事では盛り上げ役に。今も自宅地下でドラムやレコード鑑賞を楽しむ。ドライブも趣味で、10代で初めて乗った車は父から譲り受けたクラウン。「後部座席を 倒して楽器を載せてね。仲間との全国への演奏旅行は青春の思い出」と懐かしむ。
○…イベント開催にあたり、商店街や町会、店舗に協力を 求め、40以上の賛同を得た。「本当に有難いですね」と感謝を込める。吹奏楽の強豪校が多い地域だけに、「今後は学生とともに地域を盛り上げられたら。平 和館の野外音楽堂でイベントをしたり、ミュージシャンが地元の飲食店を巡り演奏できたら楽しいよね」。夢はまだまだ果てない。

(タウンニュース中原区版掲載号:2019年3月29日号