〜連載17〜 田島華乃・音の絵本とは

みんな1 絵本2 ばいおりん3私のコンサートには、3つの柱があります。一つ目は本格クラシックを聴いてもらうこと、二つ目はリトミックを取り入れた童謡をみんなで演奏する(歌う)こと、三つ目が音の絵本という、巨大絵本の弾きがたりです。
エリック・カール作のはらぺこあおむし、レオ・レオニ作のスイミー、トルストイ再話のおおきなかぶ、主にこの三作品をローテーションするのですが、夏休み期間には、でんしゃでいこう・かえろう、クリスマスにはくるみ割り人形を取り上げたりもします。
子供たちは、目の前にある大きな絵本にまず目を輝かせますが、私がのせるメロディにも反応してくれます。
食べ物を探したり、仲間と楽しく泳いだり、おおきなかぶができた時などの元気で明るいシーンには、ノリノリの楽しい曲をお腹が痛くなったり、ひとりぼっちになったりするシーンでは悲しい旋律を時にはネコちゃんの鳴き声などをヴァイオリンでマネする事もあります。
絵本の世界観を、聴覚的なアプローチからも拡げることによって、子供たちの感性がより豊かになるといいなぁと思っています。