〜連載10〜 田島華乃・ヴァイオリンをもっと身近に感じて欲しい

image1「子供に本格的なクラシックを届けたい」という思いで始めましたが、回を重ねる内に、お母さん達も生の演奏を聴くのを楽しみにしていることが分かりました。久しぶりに生演奏が聞けてよかった、うれしかったと言われたことが何度もあります。image2ヴァイオリン単独での音を間近で聴くのは、初めての方も多いですね。お母さん達も演奏を聴くと、心がゆったりするのでしょうか?だんだんと笑顔になってきます。お母さんの気持ちがゆったりすることでお子さんも落ち着いて音楽が聴いてくれているように感じます。
image3そして、コンサートでは必ず「ちびヴァイオリン体験コーナー」を設けています。3歳位のお子さんが使う1/16サイズの本物のヴァイオリンを私が演奏した後、親子で弾いてもらいます。もちろん初めての方でも、赤ちゃんでも大丈夫です。お母さんがヴァイオリンを持ち、お子さんに弓を持たせて、私が弓に手を添えて音を出します。音でヴァイオリンが振動するのに驚く子や、目をぱちくりしてじっと弓を見つめる子、赤ちゃんはヴァイオリンをなめたりしますね。なかなか触れることが少ない楽器なので、子供の時に少しの時間で10-4.jpegも体験する機会を持てればと始めました。コンサートやちびヴァイオリンの体験をしたお子さんが、ヴァイオリンのレッスンを始めることもあり、少しずつですが、音楽の輪が広がっていると感じています。